工作>秋月基板利用Arduinoボードの製作
はじめに
Arduinoを利用するにあたり、開発環境を整える必要があります。
そこで、今回は秋月電子で販売されている基板を用い、Arduino(互換)ボードを作っていこうという記事です。
※Arudinoに使い方等に関しては Arduinoをはじめよう をご覧ください。
秋月電子で「キット」で売られているものについて
秋月電子でATmega用(Arduino)の書き込みボードとして以下のものが販売されています。(2015年現在2,100円)
→ ATmega168/328マイコンボードキットこのキットを購入すればArduino等を利用するにあたり、必要なハードウェア(USBケーブルを除く)揃います。
それならこれ買えばいいじゃん!となりますし、実際私はこのキットに変更を加えずそのまま利用していますが、今回はこのキットの不満点の改善を目指し、基板からバラで購入して組み込もうということでやってきました。
注意点は, 「このキットまたは以下のものを揃えればArduinoとして使える」というわけではない ということです. Arduinoとして使うには「ブートローダ」というものが必要で, これをチップに導入させるのは少し大変です. この点を理解した上でお願いします.
▶ ブートローダを書き込む方法について記事を作りました. Arduinoブートローダ
購入するもの
購入するものリストです。なお、上にも上げた キット とは一部内容が異なっています.
| 部品 | 参考 | |||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 名称 | 型番など | 個数 | 通販コード | 販売店 | 単価 | 合計 |
| 専用基板 | AE-ATmega328 | 1 | P-04399 | 秋月 | 150 | 150 |
| RS232C | FT232RL | 1 | K-06693 | 800 | 800 | |
| ICソケット | 24pin600mil | 1 | P-00032 | 60 | 60 | |
| 28pin300mil | 1 | P-01339 | 70 | 70 | ||
| ピンソケット | 1x6pin | 2 | C-03784 | 20 | 40 | |
| 1x8pin | 2 | C-03785 | 30 | 60 | ||
| スライドスイッチ | 1回路2接点 | 1 | P-08790 | 20 | 20 | |
| コンデンサ | 100μF/16V | 1 | P-05002 | 20 | 40 | |
| 22pF | 2 | P-04060 | 10 | 20 | ||
| 0.1μF | 2 | P-06165 | 4 | 8 | ||
| 水晶振動子 | 16MHz | 1 | P-08671 | 30 | 30 | |
| 抵抗 | 1kΩ | 6 | R-25102 | 1 | 6 | |
| 10kΩ | 1 | R-25103 | 1 | 1 | ||
| マイコン | ATmega328P | 1 | I-03142 | 250 | 250 | |
| ブリッジダイオード | DF08M | 1 | I-06551 | 14 | 14 | |
| ジャンパーピン | 各色 | 3 | P-03687 | 4 | 12 | |
| 丸型両メネジ | M3/10mm | 4 | P-07475 | 30 | 120 | |
| LED | 各色 | 4 | I-02320 | 10 | 40 | |
| レギュレータ | 7805 | 1 | I-08678 | 40 | 40 | |
| DCジャック | 2.1mm基板用 | 1 | C-00077 | 40 | 40 | |
| タクトスイッチ | 基板用 | 1 | P-03647 | 10 | 10 | |
| ピンヘッダ | 2列x6 | 1 | C-00082 | 4 | 4 | |
| ネジ | M3/5mm | 5 | P-07325 | 3 | 15 | |
| ナット | M3 | 1 | ||||
合計価格: 1850円 (金額記載分のみ)
- 複数個セット販売のものは1個単位で計算しています. 実際は袋買いをする必要があるなどという点より, これよりも少し必要金額が上がります.
- 「秋月」→秋月電子通商の略
- マイコンは今回ATmega328Pを指定していますが, 168P(200円)も動作させることができます.
- 指定のマイコン(秋月電子発売)はブートローダが書き込まれていません. ブートローダー書き込み済のチップは こちら で販売されています. (Arduino UNOブートローダ)
- LEDは各色好きなものをお選びください. (赤・緑・黄の中から選ぶのが良いと思います)
- 抵抗は100個入の袋販売となります. 隣の千石電商で1本単位での販売をしていますが, 1kΩと10kΩはどちらも良く使う抵抗値なので, 袋買いしておいても良いと思います.
- M3のナットはホームセンターで購入しました.
- 基本的に秋月のキットに準拠していますが, LEDを自由に選べること, スライドスイッチで電源切替ができることが大きな変更点です.
- USBケーブル(Aオス-miniBメス)が必要です. 秋月電子でも販売しています. (microBではないので注意) 秋月電子でも販売しています. → C-07606
- 当キットを利用してブートローダを書き込む記事を公開しました. ご確認ください. Arduinoブートローダ
製作の様子
穴あけ
この基板は穴が4箇所開けられていますが、その穴に取り付けてもスペーサを足にして机などに置くことができません。そこで、今回は穴を一つ増設する工事を行います。
今回開けた穴の位置はこちら。ブリッジダイオード部分はパターンがなく、スルーホールまでの距離も確保できるのでおすすめします。
M3のネジを通します
ドリルサイズは3mmで
FT232RL
USB-シリアル変換基板を組立てます。(※キットでは組み立て済)
部品実装
背の低い部品から取り付けていきます。
※この時点で足を取りつけます。
全部実装完了
完成
動作確認
詳しくは こちら をごらんください。
おわりに
低価格で部品を揃えて開発環境を作れたと思います。特にFT232RLはキットでも800円するものですし、Arduino以外にもR8Cなど他のマイコンで利用可能ですので取り外し可能にできると良いでしょう。
質問は お問い合わせ-さささっ.jp まで.
